2011年ラグビーW杯

ここは一ラガーマンとしてコメントしなきゃ駄目でしょ。


2011年のW杯の開催地が決まった。
日本も立候補していたが、
残念ながらニュージーランドに決まった。


立候補国は日本、南アフリカニュージーランドの3カ国。
事前の調査によると、日本と南アフリカの一騎打ちかと予想されたものの、
結局はニュージーランドに。
2012年の夏季オリンピックがロンドンに決まったときと似ていた。


日本は「ラグビーグローバル化」を訴えたが、
無情にもニュージーランドに敗北。
あのときの平尾さんの悔しそうな顔を見ると心痛な想い。


ニュージーランドの勝因は、やはりリスクの少なさ。
ラグビーが国技の国だけに、しっかりとした実績を残し、
尚且つ多くの観客が見込め、大会の盛り上がりが期待でき、
収益の面でも不安がないため。


それに対して日本は。
5大会連続でW杯に出場してるものの、勝ったのは1度だけ。
また国内のラグビー人気を見る限りでは、
6年後の2011年でも、利益を出すには厳しいと思われる。
実績、収益ともにニュージーランドに劣る。


今回注目すべき点は過去の実績ではなく、何をIRBに訴えたかだ。
日本が訴え続けたのは「ラグビーグローバル化」。
ニュージーランドが何をIRBに訴えたのか分からないが、
この点だけをみれば開催地は日本だろう。


世界的な大会を行うのだから、
それなりの収益をあげなければならないことも分かる。
しかし、ラグビーの今後を考えるのであれば日本を選ぶべきだったと思う。
もし、日本でW杯が開かれるとなればアジア初となった。


確かに日本で開催することのリスクは大きい。
だが、それ以上にW杯を日本で開催することは大きな影響を与えると思う。
それは日本が訴えた「ラグビーグローバル化」に繋がるからだ。
欧州や南半球に比べると、アジアにおけるラグビーの普及率はまだまだ。
しかし、アジアでW杯を開くことによって、
ラグビーの認知が高まり、ラグビー普及の第一歩となるのではないだろうか。
そして、これは新たな市場とも成り得るわけである。
日本のラグビー界もこれにより刺激を受けることは間違いない。


普及にはリスクが伴う。
インターネット環境がかつてそうだったように。
だからこそ、
IRBには日本を選んで欲しかった。