型と形
パープルサンガは見事1部昇格を果たしましたが、
私たちレッドジャージは大ピンチ。
Jリーグの老舗、東京ベルディみたくなるかも。
そんな私事は良くて、
今日行われた関西1位決定戦から今後の大学選手権を占ってみようかなと。
今日決まった関西1位はやはり関西の雄、同志社。
前半は大体大の堅い守りに苦戦したものの、
後半から徐々にペースを掴み、結果は43-15。
後半の終わりの方は同志社らしい多彩な攻めが見られ、
また大体大の持ち味も見ることができ、見応えのあるものだった。
今年の同志社は昨年ほどの攻撃力はないものの、
それでもバックスの決定力は驚異的で充分関東でも通じそう。
あとは、フォワードの頑張り次第。
決定力のあるバックスにどれだけ活きたボールを供給できるか。
何せ、関東のフォワードの強さは関西とは比にならない。
ここからリズムが作り出せなければ、「打倒関東勢」も難しい。
さて、今年の大学選手権優勝候補はやはり早稲田。
今年もフォワードの破壊力は抜群。
加えて、早稲田伝統のグランドを広く使う展開ラグビーも健在。
しかも、チームとしての完成度も非常に高い。
早稲田のラグビーを表現するなら「型」。
それに対抗するのが関東学院。
リーグ戦で1敗したが、地力はある。
特にFBの有賀の突破力は凄い。
早稲田の対抗馬の最有力。
この後に続くのが、法政、同志社、帝京か。
関東学院や同志社のラグビーは「形」。
この「型」と「形」には違いがある。
僕の勝手な定義だが、「型」は「型にはめる」という意味で。
こっちの「形」は「自ら形作る」といった意味で使用する。
もっと具体的にいうと「型」の方がよりシステム的、穴がないのである。
大崩もしない。
監督主導型といえば解かりやすいと思う。
それに対して「形」は自由奔放。
ちょっと言い過ぎだが、選手が状況に応じて攻め手を考える。
監督主導型が考えてないというわけではないが、基本的な「型」というものがある。
しかし「形」はそれに囚われない。
個々の考えに基づく。
その分、「型」に比べミスも多い。
「型」の監督主導型に対する表現を用いるなら、
「形」は選手主導型。
結局何が言いたいのかというと、早稲田を如何にして倒すか。
早稲田にはしっかりとした「型」があり、
その意識も選手にしっかり根付いている。
その「型」を切り崩すには確かに容易ではない。
それを解決する方法として挙げられるのは、
突破力のある人間の存在だろう。
「型」は15人が機能してその効果を発揮し、大崩もしないのである。
しかし、あるひとりの人間に人数をかけ過ぎるとシステムが崩れ始める。
そこに「形」が「型」を倒すヒントが隠れているのである。
残念ながら、今のところ同志社にはその突破役となる人物が見当たらない。
早稲田に勝つには厳しいと思う。
その突破役となる人物がいる関東学院が打倒早稲田に最も近い存在だと思う。
今の所その突破役を担うのが有賀だが、
守りの要となるポジションであるためボールに触る機会が限られてくる。
故にフォワードで突破役となる人物がひとり欲しい。
フォワードであればボールに触れる機会も増え、ゲインもしやすくなるためだ。
後は、その突破役にどれだけのフォローがつくかだろう。
これが早稲田に勝つカギとなってくる。
いやーもうこんな時間か。
東芝府中−ヤマハの試合を見て、明日に向けてのイメトレをしよう。
それにしても、府中は細かく繋ぐのが巧い。
個人的にこういうラグビーは好きやな。